[事例78]不貞相手の妻から慰謝料として350万円の請求を請求されたが,求償権放棄の上で70万円を支払って解決した事案

 依頼者 40代女性パート(寝屋川市在住)
 相手方 50代女性主婦(河内長野氏在住)
 結婚歴 相手方夫妻は結婚約28年ほど,依頼者も既婚者
 別居の有無 別居・離婚ともになし
 子ども 相手方夫妻に成人した子どもがあり
 主な争点 不貞行為開始時点の夫婦の関係性,慰謝料の金額,支払い方法
 解決までの期間 ご依頼から10か月

相談に来たきっかけ

依頼者は,不貞相手の妻の弁護士から,慰謝料350万円を請求する旨の内容証明郵便を受領し,当事務所のホームページをご覧になり,ご相談に来られました。

事案の概要

依頼者は,出会い系サイトを利用して,不貞相手の男性と知り合いましたが,男性は当初バツイチであると嘘をついていました。交際中も男性は依頼者に対して,妻と離婚協議中であるとして,署名された離婚届の画像を見せるなどしており,依頼者は相手方夫妻の夫婦関係は破綻していると考えていました。
相手方との間で当初は協議による解決を試みましたが,協議は決裂し,相手方から訴訟が提起されました。

解決内容

依頼者から相手方に対して,不貞相手の男性への求償権を放棄した上で,慰謝料として70万円を一括して支払い,双方ともに相手方やその家族に接触しないこと,本件について口外しないこと,を内容として裁判上の和解により合意しました。

解決のポイント

不貞行為があっても,不貞行為開始時に既に相手方夫婦の婚姻関係が破綻していた場合に,慰謝料の請求を認めなかった判例があります。実際に相手方夫婦の「婚姻関係の破綻」が認められるケースは極めて稀です。本件では,双方が署名した離婚届の画像を見せられてはいますが,実際に別居などには至っておらず,判例の見解では婚姻関係の破綻とは認められないと考えられる事案でした。
もっとも,不貞行為開始当時の相手方夫婦の関係性が相当悪いことがうかがえる事案であり,不貞行為発覚後は相手方夫婦の関係性がむしろ修復方向にあるなどの具体的事情を踏まえ,減額が成功した事案と言えます。婚姻関係の破綻と認められない場合でも,そもそも相手方夫婦の関係性が悪いことを具体的な資料をもって,主張できれば,減額の可能性もあります。

慰謝料請求された事例の最新記事

PAGE TOP